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自由を取り戻すための戦いは続く 現実という壁を粉砕する唯一の方法

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けんすけ@生涯現役
「60にして立つ」
30年遅れで不惑を目指す

 

自由という言葉には、
憧れを呼び起こす力がある。

誰もがなんらかの不自由を抱えていて、
「自由」になりたいと願っている。

だから、自由と聞いただけで、
なんとなく憬れの感情が湧く。

 

現実に抗い、
自由を求める

皆が抱く自由への思いが、
逆に自由を奪っていく。

自由を求めるほどに、
自由から遠ざかる。

そのメカニズムについて考えてみよう。

自由と束縛

束縛とは行動の自由が奪われている状態を言う。

束縛の反対は自由だ。

では自由は、束縛を取り払うことでしか得られないのか。

私は「否」だと考える。

 

束縛は物理的に排除が難しい場合もある。

生まれた場所、環境、性別もある種束縛であるが、
これはその人の属性として受け入れるしかない。

これは極端な例だが、
日常には受け入れざるを得ない束縛は多い。

 

生活のために仕事をする。

仕事が嫌でしかたがないなら、
それは束縛となる。

関係が良好でない配偶者との生活も、
束縛と言える。

意に染まぬ行動を強いられる時、
人は束縛を感じる。

 

自由が欲しいといくら言っても、
現実に阻まれる。

変わりようがない現実に直面した人は、
不自由な境遇に甘んじるしかないのか。

現実に抗い、
自由を求めても叶わない。

そんな時は、

束縛に慣れ、束縛を飼いならすのも、
生きていくための方策のひとつだろう。

だが、それは、
自由を遠ざけるだけ。

現実に抗い、
現実を諦めた先には自由はない。

誰もが自由を得る方法

自由は、束縛のない状態だと言う。

これは本当だろうか。

そもそも、束縛のない状態を
作り得ないことは多い。

束縛が排除されないのであれば、
自由は得られないのだろうか。

 

ここで、自由というものを
どうとらえるかがポイントになる。

自由と言うと、
物理的・時間的な拘束がない状態を思い浮かべる。

だが、それとは別次元のものとして、
精神的な自由がある。

 

実は、この精神的な自由の方が、
自由を得るためには、
ずっと大切な要素となる。

 

物理的な束縛が排除できなくとも、
精神的に自由になることはできる。

いや、むしろ、
精神的な自由は、物理的束縛とは無関係とさえ言える。

物理的・時間的に自由でなくとも、
それで精神まで縛られる必要はない。

 

目の前の現実にばかりに捕らわれていると、
心まで束縛されてしまう。

心が束縛されれば、後は疲弊するしかない。

現実が変わらない以上、
疲弊は年と共に積み重なり、
人生の貴重な時間が浪費されていく。

 

だから、現実とは無関係に、
精神を独立させ、解き放つことが必要になる。

 

精神が自由であれば、
現実がどうであろうと疲弊することもはない。

どんな人生でも、輝かせることができる。

人生の輝きは、
自由な心の状態によって得られる。

 

具体的には、視野を広げることを勧めたい。

 

現実の束縛にばかり意識を向けると、
自然と視野狭窄に陥り、
狭い世界から抜け出せなくなる。

一旦意識を他に移し、
積極的に心が浮き立つことを探す。

時間がないのであれば、
時間を取らないことを探せばいい。

 

一番効果的なのは、
将来の夢を描くことだ。

これなら、時間もお金もかからない。

 

夢などない!

と言うのであれば、
もうだいぶ疲弊している証拠だ。

 

何度も言うが、
積極的に、
つまりムリしてでも探すのがポイント。

将来こうなりたいという自分を、
積極的に思い描いて欲しい。

そして、1日1日、
理想の自分に近づいていると、
思い込む。

 

これは自由を勝ち取るための戦いだ。

戦いは楽ではないかもしれない。

だが、自由になりたければ、
戦うしかない。

 

将来の夢、理想の自分を描き続けることは、
想像以上に難しいことは承知している。

現実は、容赦なく圧し潰しにかかる。

だから戦いなのだ。

 

精神の疲弊を防ぐには、
精神を強くするしかない。

それには、心浮き立つ何かを、
心に保ち続けるしかない。

自由は、戦いに勝利した人全員に、
平等に訪れる。

年齢との戦い

若い頃、随分と貧乏だったという話を前に書いた。

30歳を前にして、可処分所得は月に2万円。

1日に使えるお金は700円だった。

どこかに出かけようと思うと、
何日も前から、2食だった食事を1食に減らし、
数百円ずつ貯めていかねばならない。

そうして貯めた金で、
月に一遍、映画を見た。

当時はそれが唯一の楽しみで、
至福の時間だった。

 

収入が増えるあてはなかった。

このままの生活がずっと続くと思っていた。

それでも、私は自由だった。

そう、多少使えるお金が増えた今よりも、
ずっと自由だった。

将来への不安よりも、
夢や希望の方が大きかった。

浮き立つ気持ちが、
生活を輝かせていた。

 

ひとつは若かったということが大きい。

若い頃の精神は自由度が大きい。

年と共に、いろいろなものが積み重なり、
徐々に不自由に捕らわれていく。

知らず知らず、自分で自分を縛っていく。

 

こうあるべきだ。

こうなくてはならない。

 

そういう固定概念が沁みついて、
自由から離れていく。

年齢の壁は思ったよりも高い。

今、当時の生活を再現せよと言われても、
とてもできない。

 

束縛に捕らわれている人は、
心が疲弊すると精神の老化のスピードが増すので、
なお注意が必要だ。

だが、精神の優れているのは、
肉体と違い、年齢に関わらず修復が可能だという点だ。

 

いくつになっても、
気持ちを切り替え、
気持ちを入れ替えることによって、
精神の自由を手にすることができる。

 

60歳になった今になって、
将来の夢を描くことが滑稽だとは思わない。

若い頃と同様、
いやそれ以上の夢を抱いている。

 

精神を自由にする戦いに、
私も今、挑んでいる真っ最中なのだ。

 

 

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この記事を書いた人

IZUMI HASHIMOTO
IZUMI HASHIMOTO

学生時代に友人に誘われ演劇を始め、大学卒業後、就職せずに芝居の道に入る。旅公演で全国を巡るなどしていたが、30代半で塾講師に転身。さらに40歳で全く未経験のIT業界に就職。会計専門のSEになる。60歳で定年を迎えたの機に、新しくビジネスを始めると共に、魂や心にまつわる発信をライフワークにするべく研究・研鑽を重ねている。

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