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「苦労の先にあるもの」と「楽しみの先にあるもの」

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けんすけ@生涯現役
「60にして立つ」
30年遅れで不惑を目指す

 

苦労の先には何があるのか。

それが分かれば、楽しみの先にあるものも分かる。

その2つは対極にあるからだ。

 

これを紐解くために、
「反動」というキーワードが重要になる。

あまりひとつのことに入れ込みすぎると、
やがて反動がくる。

入れ込んでいる間は、
もちろんそんなことは考えない。

ただ、目の前のことに集中して、
ひたすら作業を続けるばかりで、
その先のことなど、脳裏にはない。

 

それがいいことなのか悪いことなのかは分からない。

ただ突然反動がきて、
それまで積み上げたものが無に帰すということは往々にして起こりうる。

自分にやがて起こるであろう変化を、
予め予測できれば、危険が回避できるかもしれない。

ここはひとつ、私の高校時代の例を見てみよう。

勉強をしすぎたことへの反動

中学時代はよく勉強した。

クラブには所属せず、
帰宅後はすぐに塾に行き、
塾のない日は勉強していた。

土日も例外ではない。

友達と遊ぶこともないではなかったが、
機会は少なかった。

そもそも引っ込み思案の子供で、
誘われないかぎり、自分から誘うことはなかった。

もらわないと返さない年賀状のようなもので、
そういう消極的な奴は、
段々と誘ってくる友達が減る。

結果、家に閉じこもることが多くなり、
勉強ばかりすることとなった。

 

当時はテレビゲームなどもちろんなく、
テレビも親の許可した番組しか見せてもらえなかった。

やることと言えば、
本を読むか、勉強するくらいしかない。

そんな引きこもり生活をしていたもので、
成績はすこぶるよかった。

 

高校に進学すると、
一気にその反動が出た。

3つのクラブに所属し、
学園祭にも思いっきり関わるようになった。

学園祭と言っても、
1学期から夏休みをはさんで秋まで、
半年がかりで準備する大規模なものだ。

放課後は必ず何らかのクラブ活動に参加し、
休み時間は全て学園祭の準備に充てた。

夏休みは、それこそ1日も休まず学校に通い詰めた記憶がある。

家族がどこかに遊びにいってしまっても、
自分ひとり家に残り、学校に通っていた。

 

いつ勉強するのかって?

もちろん、そんなものはしない。

私はもともと、ひとつのことに入れ込むと、
他のことが見えなくなる性格だ。

今は、クラブと学園祭で忙しい。

勉強など、している場合じゃない。

およそ2年間、家では教科書を開いた記憶がない。

宿題は一切出ないので、
勉強を強制されることもない。

すぐに、授業についていけなくなった。

退屈なので、授業中は、学園祭のアイデアを考えていた。

中学時代の貯金はとうに使い果たし、
無一文状態。

鉛筆の持ち方まで忘れてしまったのだから、
今思い返してもひどいものだ。

 

成績は45人クラスで43番だった。

そんな最低な成績でも気にならなかった。

担任も匙を投げ、高校3年の時の父母会で、
大学はとてもムリだと、
居並ぶ親御さんらの前で母親に言ったらしい。

帰宅した母親は、さすがに機嫌が悪かった。

反動というのは恐ろしい。

 

結局、中学時代、知らず知らず無理を重ねていた反動が、
高校で一気に爆発した形になった。

当時私が考えていたのは、
まあ、浪人すれば何とかなるだろう、
というお気楽なものだった。

親不孝も甚だしいが、
若い頃は自分のことで精一杯で、
親のことなど考えない。

勉強以外のことにはまっていた時期は、
勉強など、邪魔者でしかなかった。

知らず知らずという危険

何かに熱中すると、
他のものが見えなくなる。

これは私だけの特性ではあるまい。

勉強しなければ、とか、
成績を上げなければ、とか、
そういう発想そのものがなくなってしまう。

本当に、そんなことは、

どうでもよくなってしまうのだ。

これは考えてみれば、恐ろしいことだ。

 

ビジネスに置き換えてみれば、
頑張って作業を続け、積み上げてきたことが、
ある日を境に、
「どうでもよくなってしまう」

どうてもよくなれば、
当然ビジネスから撤退することになる。

 

もちろん勉強と、
生活がかかったビジネスと、
一緒にするなというお叱りはあろう。

だが、副業でやられていた場合はどうだろう。

やらなくともとりあえず生活はできる、
という状態なら、
同じようなことが起こらないと言い切れるか。

 

ここで怖いのは、本人が気づかない内に、
「知らず知らず」ムリが溜まっていくという点だ。

 

それがいつか爆発し、
私の高校時代のように、
全く逆方向、つまりビジネスを否定する方向に向かってしまう。

せっかく苦労して積み上げてきたものが、
全く価値のないものに見えてくる。

人間の心理は、なかなか御しがたいものだ。

 

副業の場合を例に出したが、
専業でやってても同じことは起こりえる。

例えある程度稼げていても、
自分のやっていることに価値が感じられなくなれば、
方向転換をしたくなる。

今までやってきたことがムダになっても、

「もう、続けられない」

と感じる瞬間が来る。

 

サラリーマンだって、
高給を捨てて、畑違いの職種に転職する例はある。

別に方向転換が悪いと言っているわけじゃない。

ビジネスにせよ、なんにせよ、
大きく方向を変えることはある。

だが、苦労して積み上げたものを無に帰すようなことを繰り返していては、成功は遠ざかるばかりだ。

 

反動を防ぐためには、
無理をし過ぎていないか自分に問うしかない。

 

無理や苦労の先に、成功はない。

 

いや、成功は苦労して手にするものだろう!

と考えている人は多い。

だが、自分を追い詰めるような苦労には、
必ず反動がやってくると知るべきだ。

反動がきたら、もう自分の意志力では抗えない。

 

だからあえて提言するが、
成功は「楽しみ」の先にしかない。

 

楽しみの連続が、より大きな楽しみを生む。

 

人生、そういう風にできている。

だから今やっている作業の中に、
楽しみを見出して欲しい。

もし、一片の楽しみも見いだせないなら、
反動が来る前に思い切って方向転換を図るべきだろう。

 

 

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IZUMI HASHIMOTO
IZUMI HASHIMOTO

学生時代に友人に誘われ演劇を始め、大学卒業後、就職せずに芝居の道に入る。旅公演で全国を巡るなどしていたが、30代半で塾講師に転身。さらに40歳で全く未経験のIT業界に就職。会計専門のSEになる。60歳で定年を迎えたの機に、新しくビジネスを始めると共に、魂や心にまつわる発信をライフワークにするべく研究・研鑽を重ねている。

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