あなたは何のために生きていますか?

いきなりですが、
あなたは何のために生きていますか?
明確に「これだ!」と答えられる人はマレでしょう。
目的が決まれば、それを実現するための手段も決まり、自ずと手順も決まってきます。
つまり、人生に迷いがなくなる、ということですね。
この世の大多数の人は、ああでもない、こうでもない、と、日々迷い、悩みながら生きているわけで、
つまり人生の真の目的を知らない、あるいは探している状態だと言えます。
「自分はこのために生まれてきた」
と、はっきり言える人は、それだけで恵まれています。
だって、それだけ迷いがなく、悩むことが少ないということですから。
人生の真の目的など探さなくとも、生きてはいけます。
結果、あれこれ悩んだとしても、それで生活が破綻することはありません。
だから、「自分の人生、これでいいのか?」と悩んでいても、テーマが重いだけに、つい、考えることを避けてしまいます。
でも、この「人生の真の目的」は、決してかけ離れた遠いテーマではなく、日常のちょっとした場面で顔を出してきます。
例えば・・・
会社の仕事に気が乗らない、やる意味を見出せない、としたら、何か原因があるはずです。
業績を上げなければ、評価が下がるので、もちろん頑張るのですが、心は虚しく、充足感は得られません。
胸の中のどこかが抵抗していて、その抵抗が日々強くなっていることに薄々気付いているのだけれど、自分の心に蓋をし、鞭打って、仕事に励みます。
そんな人は、少し立ち止まって考える必要があります。
この「心の抵抗」は、会社の仕事が「人生の真の目的」から、はずれていることから来ているのかもしれません。
「それは違うよ」という、無意識からのメッセージかもしれないのです。
そこに気づくには、「人生の真の目的」を、ある程度言語化しておく必要があります。
無意識の領域から、意識できる次元まで引き上げるのです。
そうすることで、今自分がやっていることが「人生の真の目的」にかなっているか、判断することができるようになります。
とは言え、人生の真の目的など、そう簡単に見えてくるものではありませんね。
だからせめて、常日頃から意識して、探す努力をしてみてはどうでしょう。
今の時点での目的でもかまわないので、言語化しておけば、悩み解決の糸口になります。
また、悩み解決以外にも、「人生の真の目的の言語化」は、使い道があります。
現状維持バイアス、正常化バイアス、という言葉をご存じでしょうか。
現状維持バイアスとは、現状を変えたくないという思いから新たなチャレンジを避ける傾向のこと。
正常化バイアスとは、危険が迫っていても「自分は大丈夫」という思いから行動をしない傾向のこと、です。
このままじゃいけない、とわかっていても、行動しない人は山ほどいます。
行動を抑制するのは、この2つのバイアスのせいです。
このままじゃいけない、でも、今すぐ困るわけじゃない、じゃあ、今は行動せずにおこう・・・
こう考えることがバイアスです。
本当に危機が迫っていても、なかなか行動に移せないなら、まして、現状改善のための行動など起こせるはずがありませんね。
行動を起こさない理由など、いくらでも作れます。
忙しい、お金がない、などなど、いかにももっともらしい理由で、自分を納得させます。
「○○だから、今はやめておこう。そのうち、またやる機会があるさ」
でも、その機会は永遠にやってこないのです。
なぜなら、具体的な事象ではなく、心理バイアスが行動しない真の理由だからです。
もし、ここで、「人生の真の目的」が言語化されていたらどうでしょう。
無意識の領域から、心理バイアスが忍び寄ってきても、自分の意識で跳ね返すことができます。
「真の目的に叶っているから、これは今やるべきだ」
と結論できるでしょう。
この心理バイアスは、誰でも持っている、強烈な行動抑制装置です。
現状を改善するために、または、迫りくる危機を回避するために、
なんとかこれを突破しなければなりません。
そのためにも
「自分がなんのために生きているのか」、
つまり「人生の真の目的」について、
考察する習慣をつけるといいですね。
すぐには見えてこなくとも、まずは「そういうものがある」と信じ、探すことから始めましょう。
人生を変えるには、行動を変える以外にありません。
あなたが日々抱える悩みに対する答えを見つけ、また、新たなチャレンジをするきっかけになることは、間違いありません!!
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