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オリジナリティーを出すことの大切さ 自分を掘り下げ見えてくるものとは

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けんすけ@生涯現役
「60にして立つ」
30年遅れで不惑を目指す

 

オリジナリティーは、
仕事だけでなく、
人の生き方において大事になる。

誰かのまねをすることばかり考えていては、
その先へ進むことはできない。

オリジナリティーを模索することは、
大抵において至難だが、
避けて通れぬ道と覚悟した方がいい。

長い人生において、
誰の前にも、いつかは立ちふさがる壁。

自分の人生は何だったのかと、
問う時が来る。

それに対する解は、
オリジナリティーの中にしかない。

模倣ばかりの人生では、
自分の存在を見失うこととなる。

オリジナリティーを求めて

話は変わるが、
学生時代、芝居をしないかと誘われた。

さほど興味がなかったが、
付き合いでやると返事をした。

素人の集まりなので、
まずは自分らにできそうな脚本探しから始まる。

古本屋を巡り、
国内、国外、色々な脚本を手に取った。

 

皆で話し合いながら、
多くの候補から絞り込んでいく。

当時流行っていた、
「その脚本を演じる現代的な意味」
なども大いに議論された。

今はどうだか知らないが、
1980年代当時の演劇人は、
やたらと理屈と議論が好きだった。

そんな中、私は心ひそかに、
「面白ければ何でもいいじゃない」
と思っていたのだが。

 

それはさておき、
脚本が決まると本読み、
やがて立稽古へと進む。

その中で常に問題になるのは、
「その脚本を自分たちが演じる意味」
だ。

どこかの劇団のマネでは、
わざわざ公演を打つ意味がない。

自分たちにしかできない何かを、
表現してこその演劇集団だ。

そこは、素人なりに、
議論を尽くした。

芝居は、
一言一言のセリフの言い回しから、
演出の細部に渡って、
オリジナリティーを潜ませることができる。

スキルの問題はさておき、
それを追及しないのでは、
それこそ芝居をやる意味を失ってしまう。

 

そうやって公演を重ねていたが、
やがて行き詰る時が来た。

どの脚本を持ってきても、
ピンと来ないのだ。

皆で頭を抱えてしまった。

次をやろうにも、
やりたい脚本が見つからない。

自分らのやりたいことと、
既存の脚本に対するズレが、
徐々に広がっていた。

これでは練習を始めることができない。

 

「自分らがやりたいこと」
それはオリジナリティーを求める心だ。

「さあ見てくれ!これが俺らだ!」
と叫びたい欲求が限界まで高まっていた。

 

たどり着いた結論は、
オリジナルの脚本を書くことだった。

その時、我が劇団は別の次元へと踏み出した。

オリジナルの難しさ

脚本の執筆は、
なぜか私が担当することとなった。

生まれて初めてのことで、
そもそも何をどう書いたらよいのか、
皆目見当もつかない。

考えても何も浮かばず、
原稿用紙は白いままだ。

しかし何か書かなければ、
活動が停止してしまう。

困り果てていた時、
ある夜、唐突に「衝撃」に襲われ、
危機を脱することができた。

その衝撃の詳細は、以下の記事に書いた。

ビジネスアイデアの「閃き」はどこから来るのか その源泉を探る

 

こうしてオリジナル公演がスタートしたが、
全てが順風というわけでは、もちろんなかった。

第一作は好評だったが、
それが続くわけもない。

公演によっては、
終演後にほとんど拍手が来ない、
などということもあった。

観客の不満そうな顔を見ると、
申し訳ない気持ちになるが、
書いてしまった脚本は変えられない。

 

一体どれだけの脚本を書いたか、
はっきりとした記憶はない。

その全ては既に紛失して、
私の手元には残っていない。

当時はPCなどというものはなく、
紙で取っておかない限り、
残すことはできない。

そのオリジナル脚本の中には、
一般公募の脚本賞で最終候補まで残ったものもあり、
また、プロの演出家に「面白い」と言ってもらったものもある。

反対に、どう見ても駄作と思える作品も、
多く書いた。

一作一作が、
自分のオリジナリティーとの戦いだった。

オリジナリティーを出すことの難しさは、
当時から実感していた。

 

オリジナリティーは、
自分の内面を、
奥深くまで手繰っていかないと、
引っ張り出すことができない。

その作業は、時に辛く、苦しく、
投げだしたくなる。

だが、逃げるわけにはいかない。

自分を掘り下げる

私の演劇経験を例に出したが、
これは表現という場に限らず、
誰にでも起こることだ。

人生の意味について考える、
自分の人生を振り返る。

そんな機会は、
誰にでも訪れる。

解を求めるなら、
自分を掘り下げていくしかない。

自分とは一体誰なのか、
心の奥底に何を持っているのか。

それが分からないと、
自分が生きる意味が判然としなくなる。

ただ何となく、
漫然と日々を送り、
誰かが引いたレールの上を歩く。

そこには自分の意志も、決断もない。

そんな生き方をしていると、
人生の意味について考え始めた時、
悩みのループから抜け出せなくなる。

 

自分の心の奥底に潜む、
自分が本当にやりたいこと。

そこにあなたのオリジナリティーが眠っている。

 

オリジナリティーを希求する場面は、
遅かれ早かれやってくる。

決して楽な作業ではないが、
この記事を読んだ、
今この瞬間から探し始めてはどうか。

何年かかってもいい、
見つかるまで諦めす、
探し続けて欲しい。

かく言う私も、
60歳になって未だ、
探し続けている。

人生は長い旅路だ。

なかなか見つからなくとも、
一歩でも二歩でもそれに近づければ、
上出来だと思えばいい。

 

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この記事を書いた人

IZUMI HASHIMOTO
IZUMI HASHIMOTO

学生時代に友人に誘われ演劇を始め、大学卒業後、就職せずに芝居の道に入る。旅公演で全国を巡るなどしていたが、30代半で塾講師に転身。さらに40歳で全く未経験のIT業界に就職。会計専門のSEになる。60歳で定年を迎えたの機に、新しくビジネスを始めると共に、魂や心にまつわる発信をライフワークにするべく研究・研鑽を重ねている。

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