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反省と後悔の違い 反省のない人間の末路

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けんすけ@生涯現役
「60にして立つ」
30年遅れで不惑を目指す

 

反省と後悔は違う。

反省はあくまで前向きだが、
後悔は自己否定につながる。

後悔は、過去のことを思い返し、
「あんなことをしなければよかった」
と思い悩むことだ。

後悔とは「悩むこと」であり、
悩みからは何も生まれない。

後悔の果てには、
自己否定が待っている。

「あんなことをした自分」
が許せなくなって、
自分の価値を否定する。

 

自己否定は自分を殺すことで、
反省は自分を生かすことだ。

しかし、自己否定に陥るきっかけは、
そこら中に転がっているが、
反省する機会はそう多くはない。

自己否定とは、
「どうせ自分なんか」
という思い込みから、
身の丈を自ら決めてしまうことだ。

身の丈が決まれば、
当然それ以上に伸びることはない。

自分で自分に、
「それ以上は不要だ」
と命じてしまったのだから。

 

反省は自らの至らなさを自覚し、
自分を伸ばそうとする行為だ。

自己否定と反省は
そういう意味で真逆にある。

反省する機会の減少

反省する機会は、
そう多くないと書いた。

子供の頃なら、
反省の機会は両親が与えてくれた。

両親から反省を強いられて、
生きる術を学んでいく。

だが、大人になると、
反省を強いられる場面は、
そうそう出てこない。

 

サラリーマンなら、
仕事がうまくいかず
叱られることはある。

そこで反省するわけだが、
会社の仕事は、
手順さえ覚えればルーティーン化できる場合が多い。

ルーティーン化してしまえば、
叱られる機会は格段に減る。

もし、あなたが、
何年たっても叱られ続けているのであれば、
その仕事はあなたには向いていない。

精神的負担から考えても、
別の仕事を探した方がいい。

 

私は40歳の時、
全くのPC初心者でありながら
SEとして就職した。

それこそ、最初は、
全く役立たずということで、
散々叱られた。

「お前のような奴は窓から飛び降りて死んでしまえ」

と罵倒されたこともある。

今ならパワハラで問題となるところだ。

そこで学んだのは、
どういう行動をすれば失敗するのかという、
失敗のパターンだ。

2~3年で業務についてはだいたいのことを覚え、
以後は叱られることはなくなった。

4年後にはリーダーとなり、
開発を主導する立場になった。

本来部下を叱らないといけない立場なのだが、
私は叱ることは苦手だった。

仕事ができない部下はいたが、
その分は自分で残業してカバーしてしまった。

毎日夜遅くまで残業していたが、
これは実は本人のためにならない。

私はリーダーとしての教育を、
放棄していたのだから、
ある意味職務怠慢と言える。

 

上司の性格にもよるが、
かように会社勤めでは、
反省を促されることは少ない。

「慣れて」しまえば、
叱られることもなくなり、
本人もそれでいいと思ってしまう。

だが、それはそのまま自己否定につながる。

より上がるか、より下がるか

仕事に慣れ、
それがルーティーンとなると、
自らを振り返ることもなくなり、
成長への意欲を失う。

仕事は生活の手段と割り切り、
出世を望まない人も多いと聞く。

もちろん、仕事以外に、
情熱を傾けられるものがあればいいのだが。

お金のために働き、
稼いだお金でただ快楽を求める、
自省の機会を持たないのでは進歩はない。

 

進歩を自ら止めてしまうことは、
自己否定そのものだ。

人間である以上、
変化は避けられない。

気付かない間に、
自分も回りの人間も変わっていく。

 

1年前の自分と
今の自分は、
全く同じではありえない。

 

1年前と今の自分が、
等価でないとしたら、

「より下がったか」

「より上がったか」

どちらかでしかない。

あなたは自を振り返り、
どちらと思うだろうか。

 

もちろん、「より上がった」方がいいに決まっている。

そのためには反省が欠かせない。

 

「より上がる」というのは、
別に仕事上のスキルを言っているわけではない。

仕事のスキルは、
続けていれば自然に上がる。

仕事のスキルが上がっても、
その分傲慢になったり、
部下の信頼を失ったり、
何かのきっかけで家族とうまくいかなくなったりすれば、
「より下がった」と言えるだろう。

 

何かうまくいかないことが起こったら、

まずは自分に原因があると仮定し、

その原因を探ることだ。

 

原因を他に探しても、
反省にはつながらない。

反省がなければ、
「より上がる」ことはない。

反省を強いられる機会

サラリーマンに比べ、
ビジネスで起業している場合、
反省を強いられる機会は増える。

自分の行動が収益に直結するからだ。

日々の工夫と検証が求められ、
仕事がルーティーン化しにくい。

そういう意味でビジネスは、
日常に埋没することを防いでくれる。

 

反省の機会は自ら求めるべきだ。

私は中年と呼ばれる年になっても、

「全く反省をしない」

人間だった。

自分は間違っていないと思い込み、
トラブルの原因を常に外部に探していた。

自分は完璧にやっているのだから、
間違っているはずはなかったのだ。

 

今振り返ると、まさに、

「人間のクズ」

のような生き方をしていた。

 

それでも、
平凡な幸せは手に入れたと思っていた。

最も、その幸せも長続きはしなかったわけだが、
その遠因は間違いなく、

自分の生き方にあった。

 

60歳になった今ならそれが分かる。

だが、もちろん失った時間は取り戻せない。

あの幸せな(と思っていた)時間も、
自分の人生の一コマにすぎなかった。

今自分は、また別のステージにいる。

あの頃と違うのは、
「反省」という武器を手にいれたことだ。

 

反省は前進の鍵となる。

 

私は自戒を込めて、
そう言い切ることができる。

 

 

 

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この記事を書いた人

IZUMI HASHIMOTO
IZUMI HASHIMOTO

学生時代に友人に誘われ演劇を始め、大学卒業後、就職せずに芝居の道に入る。旅公演で全国を巡るなどしていたが、30代半で塾講師に転身。さらに40歳で全く未経験のIT業界に就職。会計専門のSEになる。60歳で定年を迎えたの機に、新しくビジネスを始めると共に、魂や心にまつわる発信をライフワークにするべく研究・研鑽を重ねている。

コメントは2件です

  1. みずほ より:

    けんすけさん、こんにちは!
    成功は前進の鍵となる・・・いい言葉ですね。
    けんすけさんのブログは いつ来ても
    とてもいい気づきを与えてくれます。
    有難うございます。
    自分に置き換えてやってみます。

    • IZUMI HASHIMOTO wildboar20 より:

      コメントありがとうございます。
      私の記事で、何かを感じていただければ、
      嬉しい限りです。
      私自身、反省の毎日ですが、少しずつでも前進できればと、
      その意識だけは無くさないように頑張っています。

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