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成功のために何が必要か スキル偏重の弊害を解く

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けんすけ@生涯現役
「60にして立つ」
30年遅れで不惑を目指す

 

何事をするにもスキルは必要になる。

会社の仕事しかり、
ビジネスもまたしかり。

スキルがなければ、
成功は難しい。

しかしスキルばかり追い求めるのは、
それはそれで間違っている。

 

スキル以上に大事なもの。

忘れてはならないもの。

 

それを意識しているかどうかで、
人の行動は驚くほど変わってくる。

実はそれこそが成功を手繰り寄せる鍵なのだ。

その鍵の正体について明らかにしていこう。

スキルだけが価値ではない

芝居にはまっていた時期がある。

学生の頃から、30代前半まで。

10年以上にもなる。

ここでは、芝居を始めた初期の頃のことを書いておきたい。

学生同士の仲間内で劇団を結成した。

役者も演出も素人で、
芝居のいろはも分からない。

本を読み、見よう見まねで活動を始めた。

もちろんスキルのスの字もない。

 

そんな中選んだのは「つかこうへい」さんの作品だった。

ご存じの方もいるかと思うが、
つかさんの作品は、
激しい台詞の応酬が最大の魅力だ。

西部劇の銃撃戦のような、
スピーディーで鋭い掛け合い。

私は主役だったので、
2時間ほぼ出ずっぱりで膨大なセリフを覚えた。

 

1年近く練習を重ね、小さな劇場を借りて、
公演を打った。

その時の舞台上の息遣いは、
今でもよく覚えている。

実に熱い舞台だった。

 

ひとつひとつのセリフを、
深く掘り下げれば、
キャラが抱く複雑な感情が見えてくる。

だが、当時はそこまでの余裕はなく、
ただ、勢いで押し切るような舞台だった。

脚本の持つ深みを表現することなく、
セリフの持つ勢いだけで2時間喋り倒した。

 

客がどう思ったのかは分からない。

スキルのないものが寄り集まり、
見よう見まねで作りあげた舞台に、
人に見せるだけの価値があったのか。

その点を考えてみたい。

 

私は初期の舞台であろうと、
それ自体を否定する気はない。

あの「つか」の舞台には、
スキルはなくとも、若い感性があった。

 

特に表現など芸術関係では、
スキルが全てではない。

もしスキルが絶対なら、
素人は人前で、楽器の演奏も歌うことも許されなくなる。

金を取るとか取らないとか、
高いとか安いとか、
そういう問題ではない。

聴く人の時間を頂くのであれば、
それなりの価値を提供してしかるべきだと言っている。

 

素人の演奏会でも、
客は心を動かされることはある。

スキル以外の何かに共鳴する。

 

ちなみに私は中学の頃からクラッシック音楽にはまっていた。

個人的な見解ではあるが、
クラッシックでは、特にスキルが重視されると思っている。

下手な歌に感動することはあっても、
下手なバイオリンに感動することはまずない。

スキルの高さで人を驚かせ、
感動させる。

そういうものだと思っていたので、
表現者のスキルについては、
子供ながら厳しい目を注いでいた。

 

そういう私が、
スキルゼロの芝居を人前で披露していたのだから、
そもそも矛盾している。

だが、その時の私は、
既にスキル一辺倒の考え方から、
脱却しつつあったのだと、今は思う。

スキル偏重の弊害

話は逸れるが、
私は近年アイドルの楽曲を聞くようになった。

アイドルには全く興味を持てず、
60年近く無視し続けてきた。

そんな私が、まさか、アイドル曲で、
コペルニクス的な転換を果たすとは、
人生とは不思議なものだ。

 

アイドルの歌やダンスに高度なスキルがあるわけではない。

だが、確かに心が動いた。

その時私は、
スキル以外にも人の心を動かす術があると、
確信することができた。

 

そのことについては、
漠然とは分かっていたが、
こうしてはっきりと見せつけられると、
また違った感覚になる。

その頃から逆に、
スキル偏重の弊害について考えるようになった。

 

スキルを追及するのは当然で、
巷には、ビジネスに限らず、
人の生き方や生活の知恵まで、
様々なスキルが渦巻いている。

スキルは需要が高い。

皆スキルを求めて、彷徨っている。

私もスキルが欲しいし、
スキルのための投資もしている。

 

スキルを身に付ける目的は、
ビジネスの成功であったり、
生活の改善であったり、
人それぞれだろう。

だが、スキルさえ身に付ければ、
目的が達成できるとするのは間違っている。

 

ビジネスで成功するには、
人の心を動かすことが絶対的に必要だ。

 

ビジネスはお金という成果が発生するが、
それは顧客の財布から出ている。

顧客が財布を開く理由はただ一つ、
あなたのビジネスに心を動かされたから、
それ以外にはない。

 

それはブログの記事かもしれないし、
個別のコンサルかもしれない。

サービス内容はそれぞれだが、
いずれにせよ、心動かないものにお金を出す人はいない。

 

考えてみて欲しい。

1・2年で身に付けた付け焼刃のスキルで、
相手の心を動かすことができるだろうか。

思うように稼げないからと、
スキルばかりを追い求めていて、
目標達成まで、
果たしてどのくらいのスキルアップが必要なのか。

永遠に掴むことができない蜘蛛の糸を、
必死に手繰り寄せようとしているのではないか。

 

若い頃、
スキルを度外視し、
ただ「やりたい」という情熱だけで芝居をしていた。

大事なのはその「やりたい」という思いで、
それが人を惹きつける原動力となる。

それを私はアイドルの楽曲から学んだ。

 

スキルが大切なのは当然だ。

だが、スキルだけを行動の目的としてはならない。

今一度、自分の「やりたい」という思いを確かめて欲しい。

あなたの行動、目標は、
その「やりたい」ことに沿っているだろうか。

「やりたい」という気持ちを大事にしない限り、
人の心を動かすのは難しく、
その分成功から遠ざかることになろう。

 

 

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この記事を書いた人

IZUMI HASHIMOTO
IZUMI HASHIMOTO

学生時代に友人に誘われ演劇を始め、大学卒業後、就職せずに芝居の道に入る。旅公演で全国を巡るなどしていたが、30代半で塾講師に転身。さらに40歳で全く未経験のIT業界に就職。会計専門のSEになる。60歳で定年を迎えたの機に、新しくビジネスを始めると共に、魂や心にまつわる発信をライフワークにするべく研究・研鑽を重ねている。

コメントは2件です

  1. みずほ より:

    あけましておめでとうございます。
    スキルだけで 人の心は動かない・・・
    そうですね。
    大事なのは
    行動や目標が 自分のやりたいことに沿っているか、なんですね。
    言葉にしていただいて とても参考になりました。有難うございます。

  2. IZUMI HASHIMOTO けんすけ より:

    みずほさん
    コメントありがとうございます。
    今日、お金だけを追っている人は成功しない、というニュース記事を読みました。ビジネスは特に、自分が本当にやりたいことかどうか、常に自問することが大切だと感じています。

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